私の夢である、「医療にダンスの癒し届けネットワーク」作りについて、元生徒さんで、現在、他府県で医師として活躍されている方に伝え、ご意見を伺いました。
以下のメールを頂きました。
ご本人の許可を得て、ここに掲載させていただきます。
・・・・・・・・・・・・
ご無沙汰しております。ご連絡いただきありがとうございます。遅くなりまして申し訳ありません。先生が精力的に踊りを届ける活動をされていると伺いとても嬉しく、こちらも励まされるように思います。
医療とは人間の尊厳を保ちつづけることをサポートするもの という考え方にとても共感します。
私たち医師は、患者さんに誠実に対応することは教わりますが、心を癒すことまでは学びません。勉強一本でここまで来た人も多く、癒し方がわからないことも多いのです。医師を志した頃には患者さんの心の支えになりたいと思っていたはずが、実際には忙殺される余り患者さんの心を癒すことまでは自分たちの仕事ではないと割り切ってしまう医師もいます。
家族面会も許されなくなったいま、身体より先に心が病んでしまう患者さんは多く、医師として無力感を感じます。
末期癌で食事が通らなくなった患者さんが家族に一目会った後から活気が出てご飯を食べられるようになり、医師の想定より何ヶ月も長く生きたりすることがあります。医学的に説明ができないことでも、精神が身体に及ぼす影響は計り知れません。
実際に踊り手が踊る姿を目の前に観てもらいたい、と思いますが、コロナ禍で病院としては院内感染を最も避けねばならないため、現段階では先生のおっしゃる通り生の舞台を見てもらうことは難しいと思います。はじめは動画やリモートになるかもしれませんが、もう少し落ち着いたら、例えば踊り手は屋外で踊って病院の窓から患者さんが見るなども可能かもしれません。病院内は殺伐としているので、衣装を着た美しい踊り子さんたちが患者さんに頑張ってくださいと声かけするだけでも励まされると思います。
病院側の消毒や準備が少なくて済むようであれば、受け入れされやすいと思います。
なかなか良い案を思いつくわけではありませんが、今年はワクチンの普及など医療側でも進歩があると思われ、コロナ対策が進むにつれ行動の自由度も改善されてくると信じています。私に考えつくことがあれば連絡させて頂きたいと思います。大変な日々ですが、先生もどうかご自愛ください。
・・・・・・・・・・・
以上です。
ありがとうございました。
心にしっかりと受け止めました。
Seri