今日は、
舞台製作会社アートファクトリーの高橋さんと、
打ち合わせをしました。
今、私の中にある構想を伝え、
共同作業の始まり、始まり。
演出を考えるのはワクワクします。
その年、その年、出演者も違えば、年齢も違う。
その時、その時の、みんなが、生き生き、できるもの、
その人に、いま必要なものを、って思います。
できる前から、わくわく、楽しい予感。
また、みんなに伝えるね。
その時、みんなとの共同作業開始のベルが鳴るよ。
お楽しみに!
今日は、
舞台製作会社アートファクトリーの高橋さんと、
打ち合わせをしました。
今、私の中にある構想を伝え、
共同作業の始まり、始まり。
演出を考えるのはワクワクします。
その年、その年、出演者も違えば、年齢も違う。
その時、その時の、みんなが、生き生き、できるもの、
その人に、いま必要なものを、って思います。
できる前から、わくわく、楽しい予感。
また、みんなに伝えるね。
その時、みんなとの共同作業開始のベルが鳴るよ。
お楽しみに!
来年(2017年)は、feelballetの15周年にあたります。
何をしようかと、みんなの顔を、
一人ひとり思い浮かべ。
9月中はゆっくり考えました。
よし、feelballet15周年記念発表会は、
「コッペリア」全幕!と、決め、今月は、
みんなにDVDを観てもらったりしています。
コッペリウスの妻も登場する
feelballetオリジナル・バージョンです。
近日中に、脚本&配役発表しますね。
お楽しみに♪
脚本、書いてみました。^^
基本は、押さえつつ(たぶん・・・)
コッペリウスの妻の存在
を足してみました。
配役発表の前に、読んで、
イメージ膨らませてくださいね♪
第1幕
<収穫祭>
昔むかし、ポーランドという国の田舎町に、コッペリウスというおじいさんが、住んでいました。若い頃は、とても器用な、頭の良い男で、機械を発明したりする博士だったのですが、大好きだった妻のリリアを亡くしてからというもの、人付き合いを嫌い、機械仕掛けの人形を作ったり、魔術や、薬を作る研究をして、一人寂しく暮らしていました。
さて、今日は、秋の収穫を祝い、天に感謝を捧げ、村の広場で、踊ったりするお祭りです。コッペリウスは、珍しく、一番美しいお気に入りの女の子の人形を(名前は「コッペリア」と言います。)ベランダに座らせています。
村の女の子、スワニルダは、婚約者のフランツが、誘いに来てくれないかと、そわそわと待っています。スワニルダは、村の広場を挟んで、スワニルダの家のお向かいのコッペリウスの家の2階のベランダに、見たことのないかわいい女の子がいる事に気が付きました。「こんにちは。ねぇ、降りていらっしゃいよ。一緒に遊びましょう。」と、声をかけましたが、うんともすんとも、言いません。スワニルダは、無視されたと思い、腹を立てました。
そこへ、フランツが、やってきます。フランツも、ベランダの女の子に、気が付きました。彼は、一目で、その女の子が気に入ります。女の子に向かって、格好つけてあいさつし、嬉しそうに投げキスをしました。それを、こっそり見ていたスワニルダは、おかんむり。フランツに詰め寄ります。
村の祭りの広場では、フォークダンス・マズルカの踊りが、披露され、お祭りを盛り上げます。小さな子供たちも、集まってきて楽しそうです。
突然、コッペリウスの家から、なにやら怪しい物音が、聞こえてきました。やがて、大きな爆発音とともに、コッペリウスが、よろよろと、出て来ました。何かの実験をしていたみたいです。爆風で、コッペリウスの家から、小さなお人形達が、飛び散りました。友人達は、お人形達を拾い上げ、「きっと、コッペリウスおじいさんの家には、もっとお人形があるんだわ。」と、目を輝かせて、口々に話しました。
でも、スワニルダの心は、晴れません。麦の穂を、フランツに見せ、「ね、恋占いをしましょう。」、と誘います。麦の穂を振って、美しい音色がしたら、その恋は本物であるという言い伝えがあるのです。ふたりは、一緒に踊り、麦の穂を振りました。でも、スワニルダに美しい音色は、聞こえませんでした。スワニルダはしょんぼりしてしまいました。
その後も、友人達の元気な踊りや、フォークダンス・チャルダッシュの踊りが続き、お祭りは楽しく過ぎていきました。
やがて、日が暮れ始めます。みんなは、名残惜しそうに、それぞれ、家に帰っていきました。
しばらくして、ひと気がなくなると、コッペリウスは、町へ一杯やりに、こっそり出かけようとします。そこへ、フランツが、一目コッペリアに会わせてほしいと、コッペリウスにしつこく言い寄ります。「だめだ。」と、言い張るコッペリウスに、フランツは、ぷいと行ってしまいました。その様子をこっそり見ていたスワニルダと、友人達は、コッペリウスが、うっかり、家の鍵を落としたのを見ました。スワニルダ達は、鍵を拾って、コッペリウスの家に、忍び込むことにしました。(だって、スワニルダは、フランツが夢中になっているコッペリアのことが気になりますし、友人達は、コッペリウスのお人形たちが気になったからです。)
第2幕
<コッペリウスの家>
スワニルダと、友人達は、恐る恐る、薄暗いコッペリウスの家に、忍び込みました。そこには、見たことのない機械や、本、絵、人形たちが、置いてありました。みんなは、興味深々で、部屋を見て回ります。スワニルダは、ベランダにいた女の子を探しています。奥の大きな扉を開くと、ようやく、女の子を見つけました。
スワニルダは、どきどきしながら、彼女に挨拶しました。でも、返事がありません。そばに寄って、彼女の目をじっと見つめました。でも、瞬きをしません。胸に耳を当てました。でも、心臓の音は、聞こえません。スワニルダは、彼女が人間そっくりに作られたお人形であることが、わかりました。スワニルダは、友人達に、彼女が人形だったことを伝えました。友人達は、「フランツは、人形に向かって投げキスしていたのね!」と大笑い。
その時です。コッペリウスが、ものすごい剣幕で帰ってきました。友人達は、慌てで退散します。でも、スワニルダだけは、逃げ遅れてしまいました。スワニルダは、ベランダにいた女の子がいる奥の扉に隠れました。
コッペリウスが、一息ついたその時、フランツが、はしごをかけて、コッペリウスの2階へよじ登ってきました。コッペリウスは、アイデアを思いつきました。「そうだ。フランツを眠らせて、フランツの命を、人形に吹き込む魔術を試してみよう。」
コッペリウスは、フランツをうまく騙して、睡眠薬入りのお酒を飲ませました。フランツが眠ってしまったのを確認してから、奥の扉から、ベランダに出していた一番お気に入りの人形のコッペリアを出してきました。コッペリウスは、魔術の本を開き、フランツの目と、コッペリアの目を指さし、なにやら呪文を唱えました。すると、コッペリアの目が、パチパチと動き出しました。次は腕が、次は肩が、次は脚が、動き出しました。コッペリウスは喜びました。「でも、なんだか動きがぎこちない。そうだ、心がないんだ。」コッペリウスは、フランツの心臓を指さし、コッペリアに心を与える魔術をかけました。
するとどうでしょう。コッペリアは、人間の女の子のように、それはそれは、柔らかに動き始めました。コッペリウスは、亡き妻リリアが生き返ったとばかりに、喜びました。コッペリウスは、コッペリアに自分の作った動く人形たちを自慢げに見せ始めました。「まあ、全部あなたが作ったの?」「そうだ、全部わしが、作ったのだ。」「じゃあ、あれは?」と、コッペリアは、眠っているフランツを指さしました。「そうだ、あれも人形だ。」「うそよ!あれは人形じゃないわ!」怒ったコッペリアは、フランツを起こそうとしますが、なかなか起きてくれません。
しばらくして、やっと、フランツが、目を覚ましました。フランツは、ベランダにいた女の子が、すぐそばにいたので、とても驚きました。コッペリアは、フランツに「私は、スワニルダよ!ベランダにいた女の子は、コッペリウスの作った人形だったのよ!」と教えました。なんと、スワニルダが、変装して、ベランダにいた女の子、コッペリアのふりをしていたのでした。そうと知ったフランツは、スワニルダに謝りました。
コッペリウスは、あわてて奥の扉を開くと、そこには、ドレスを脱がされ、ほったらかしにされたコッペリアの姿がありました。コッペリウスはコッペリアを抱きしめて、いつまでも泣き続けました。
第3幕
<結婚式>
今日は、スワニルダとフランツの結婚式です。鐘が鳴り響き、村中の人たちが、二人の結婚を祝いに来ました。
コッペリウスは、村人に誘われ、しぶしぶ結婚式にやってきましたが、悲しみは癒えません。結婚式が始まろうとしているのに、コッペリウスは、疲れからか、うつらうつらしてしまいました。
夢の中、天使達が、コッペリウスを導きます。
妻のリリアが現れます。
年老いたコッペリウスは、美しい妻リリアと、踊りました。
結婚式では、村人たちが、スワニルダとフランツのためにお祝いの踊りを、次々に披露しています。
仕事の踊り、
戦いの踊り、
少女の踊り、など・・・
(コッペリウスは、ぼんやりと踊りを見ながら、若かった日々を回想しました。
日々の仕事のこと、子供たちのこと、時々の喧嘩のこと、出会った頃のリリアのこと・・・どれも懐かしくて、幸せな気持ちでいっぱいになりました。)
いよいよ、スワニルダとフランツの結婚の踊りが始まりました。
愛がいっぱいのパ・ド・ドゥ。
男らしく、爽やかな、フランツの踊り。
愛らしく、エレガントな、スワニルダの踊り。
結婚式の最後は、村中のみんなで、ギャロップです。
みんなに見守られて、幸せいっぱいのスワニルダとフランツ。
コッペリウスも嬉しそうに、みんなと一緒に踊り出しました。
お・し・ま・い。